サッカー基本知識 フォーメーションと4つのメジャーなシステムの型とは?|サウジキングスカップでの賞金と資格は?
この記事では、サッカーを楽しく観戦するために、筆者を含めた初心者向けにサッカーの基本情報をお伝えしています。
今回は、今さら聞けない「ゼロから始めるサッカー用語」と「フォーメーション」サッカー試合の楽しみ方が100倍アップする「4つのメジャーシステム」について書いています。
今さら聞けない、ゼロから始めるサッカー用語
サッカー観戦を見ていると、分かると思いますが、サッカーは、足だけで行うスポーツです。ボールを手で持ってはいけません。ボールを蹴ることを「キック」。そしてそのボールを足で触りながら移動することを「ドリブル」と言います。選手同士でのボールのやり取りは「パス」です。ボールを止め次の動作に移りやすくするのを「トラップ」といい、頭でボールに触れることを「ヘディング」と言います。
サッカー選手は、全部で11人でプレーします。プレーするグランドは、フィールドやピッチなどと呼ばれます。左右のフィールドには、それぞれのチームのゴールキーパーがいてゴールにボールが入るのを食い止める役割をになっています。
グラフに示すと以下のようになります。
サッカーの基本動作 | サッカーボールを使うからだの部位 | ボールをける | ボールを足で触りながら 移動すること |
選手同士のボールのやり取り | ボールを足で止め次の動作に移りやすくすること | 頭でボールに触れること |
サッカー用語 | 足のみ、時々頭を使う | キック | ドリブル | パス | トラップ | ヘディング |
サッカー観戦を面白くするフォーメーションとシステムとは?
サッカーのフォーメーションとは、サッカー試合の基本となる選手たちのポジションのことです。
ポジションについては、別記事に書いてありますから参照してください。
フォーメーションと似たような意味で使われているシステムがあります。
システムとは、フォーメーションの弱点をカバーする戦術的な配置体系をいいます。
サッカーを論理的に面白く見るための基礎知識に当たるのが、フォーメーションやシステムになるので、是非これをマスターしておきましょう。
この2つの用語に関する差異を的確に表したある監督の言葉があります。
「フォーメーションは、電話番号でしかない、大事なのは、かわす会話の内容だ」
フォーメーションに当たるのが、電話番号で、会話の内容に当たるのが、システムになります。
なんだ、フォーメーションは、選手のポジションかと軽く考えてはいけません。その配置にも、ちゃんと意味があるのです。
友達に電話するとき、ひとつでも番号が間違っていたら、電話はできませんね。
それと同じで、フォーメーションの各ポジションの意味を理解していないとサッカー観戦を楽しむことはできないし、システムの意味も理解できません。
この記事では、フォーメーションの弱点と強みについて説明しています。また弱点を補う上でのシステムの使い方も解説しています。
大まかに説明すると、センターバックが2人か3人なのか、センターフォワードの選手が2人か3人なのかで変わってくるのです。ここでほとんどの見分けがつきます。
フォーメーションを説明するときは、デフェンダーから順番に読んでいきます。
この記事では、フォーメーションの弱点と強みを学びながら、4つのメジャーなシステムの型を学んでいきます。
システムのおさえておきたい優位性概念3つとは?
4つのシステムを理解する上で押さえておきたいポイント3つを最初に覚えておきましょう。
システムを考える上で、サッカーにおける3つの優位性の概念があります。
- 数的優位
- 質的優位
- 位置的優位
システムの数的優位とは?
システムの数的優位とは、量的優位ともいいます。
それぞれの配置ポジションにおいて選手の数が多いほど有利だということです。
システムの質的優位とは?
システムの質的優位とは、選手の技のうまさ、能力のことです。
この質的優位の力量がすごく現れるのが、イチ対イチでの質的優位です。たとえば、ドリブルで完璧に相手のボールを奪えたら有利になるので、ここでの差が質的優位になります。
システムの位置的優位とは?
システムの位置的優位とは、簡単に言うとポジショニングのことです。
どちらがより優位な位置にいるかにより、ボールを奪うチャンスに影響を及ぼすということです。
それでは、いよいよ4つのシステムを学んでいきましょう。
それぞれのシステムには、必ず強みと弱みがあります。完璧なシステムはないのです。
システム4-3-3(4-1-2-3)の強みと弱みとは?
4-3-3(4-1-2-3)のシステムの強みは?
インサイドハーフの二人がかなり自由度が高くなります。
4-3-3(4-1-2-3)のシステムの弱みは?
※アンカーの両脇が空いているので、守備から攻撃に移るのが、少し難しくなることです。
システムとしての戦術は?
一般に型を選ぶときは、自分たちがどこでボールを保持したいのかによります。人数が多いほど、ボールをそこで保持できる時間が長くなるからです。
なので、この場合4-3-3-のシステムは、ミッドフィルダーに期待していることになります。
ミッドフィルダーに※司令塔タイプの選手をおくとプレーがかなり上手くいきます。
4-3-3(4-1-2-3)のシステムを使っているクラブは?
マンチェスターCがこの型をよく使っています。
マンチェスターC
※司令塔 パスや選手へ指示を出すことにより試合の流れをコントロールする中心的存在の選手、サッカーのポジションを表すわけではなく役割やタイプを表す言葉
※アンカー ボランチよりも守備に特化した役割を果たすポジション
システム4-4-2(4-2-3-1)の強みと弱みとは?
4-4-2(4-2-3-1)のシステムの強みは?
守備から攻撃に移りやすいし、強固な守備を作りやすいです。
選手のいろんな個性に対応できる万能なフォーメーションです。
選手たちは、ほとんどのフィールド(ピッチ)のエリアをカバーしています。
4-4-2(4-2-3-1)のシステムの弱みは?
サイドハーフの運動量が多くなりやすいのが、弱みです。
システムとしての戦術は?
スタミナのある選手が必要になります。
4-4-2(4-2-3-1)のシステムを使っているクラブは?
- 松本山雅(まつもとやまが)
https://www.yamaga-fc.com/
- 横浜F・マリノス
システム5-3-2(3-1-4-2)の強みと弱みとは?
5-3-2(3-1-4-2)のシステムの強みは?
ミッドフィルダーが4人になっているので、かなり強固な攻撃にそなえることができます。
敵のゴールに当てられる選手も二人(シャドーとセンターフォワード)いるから攻撃しやすいです。
5-3-2(3-1-4-2)のシステムの弱みは?
サイドバックの選手がいる場所が空白になってしまうので、サイドの攻撃に対してどういう風に立ち向かうのかが課題となります。
システムとしての戦術は?
インサイドハーフの選手が飛び出していくのか、もしくは、ウイングバックの選手を出して全体をスライドさせるのかなどの作戦が必要です。
システム3-4-3(3-4-2-1)の強みと弱みとは?
システム3-4-3(3-4-2-1)の強みは?
※ボランチが2人とセンターバックが3人と中央の一番守るべき箇所に5人もいるので、守備としては最強です。
攻撃になったら、選手の配置により、いろんな攻撃の仕方ができる面白いフォメーションです。
3-4-3(3-4-2-1)のシステムの弱みは?
サイドは、ウイングバックの選手がひとりで対応しなければいけなくなります。
両シャドウを守備に戻らせるとサイドは、固めることができますが、攻撃する場合の厚みが、ほぼゼロになってしまいます。この状態で、センターフォードの選手が全くボールを収められない場合は、相手に潰されてしまうと致命的です。
選手の能力により勝敗が決まりやすいです。
システムとしての戦術は?
人材選びをかなり慎重にする必要があります。
選手の配置だったりとか、選手の個性が重要な選択肢となります。
※ボランチ ボランチは、フィールドの中央のポジションに位置して、DF寄りに位置するポジションです。DFM(ディフェンシブミッドフィルダー)とも呼ばれています。
攻めと守りの両方の技術が必要で、ゲームをコントロールする役割が求められます。
3-4-3(3-4-2-1)のシステムを使っているクラブは?
1993年から1998年まで日本サッカーリーグ(Jリーグ)に加盟していた「横浜フリューゲルス」が採用して話題になったシステムです。
サウジアラビアのキングスカップSKC(サウジ国王杯)での賞金と資格は?
サウジアラビアのキングスカップ(国王杯)での賞金と資格は?
サウジアラビアの「国王杯」は、1956年の創設から1990年まで「国王杯」=カアスル・マリクと呼ばれていました。しかし、17年後の2007年に再開して正式な名称を「チャンピオンズクラブのための2聖都の守護者杯」となりました。
そして、最終的には、「2聖徒の守護者杯」=カアス・ハーダム・ハラメーン・シェリフェンとなりました。
2019年の「2聖徒の守護者杯」=サウジ国王杯の優勝クラブは、初優勝アル・タアーウン(タアーウンFC)です。
タアーウンFCのホーム・スタジアムは、カシーム州のブレイダです。
タアーオンFCのエンブレムは、こちら
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サウジキングスカップSKC(サウジ国王杯)の賞金と資格は?
2019年のサウジキングスカップ(サウジ国王杯)の賞金と資格は?
優勝クラブは、1千万リヤル(3億円)で準優勝クラブは、500万リヤル(1億5千万円)です。
サウジ国王杯(SKC)の優勝チームは、アジアサッカー連盟(AFC)が主催するAFCチャンピオンズリーグ戦に出場する資格があります。
またもう一つの資格は、サウジプロフェッショナルリーグの年間優勝チームと試合をするサウジスーパーカップの出場権利を得ます。
まとめ
サッカーのフォーメーションは、4つあります。
ディフェンダー(DF)、ミッドフィルダー(MF)、フォワード(FD)、ゴールキーパー(GK)です。
よくフォーメーションとシステムは、同じように思われがちですが、良く違いを理解しておきましょう。
フォーメーションは、選手のポジションを指し、システムは、その配列の弱点を補う上での選手の配列です。
また、3つのシステムの優位性の概念を理解しておくとサッカー観戦が面白くなります。
- 数的優位
- 質的優位
- 位置的優位
でしたね。
サッカーの専門用語は、たくさんあるので、覚えるのが大変ですが、これをマスターすれば、解説者の言うことが理解でき、楽しくスポーツ観戦ができますね。