サウジアラビア観光ビザオンライン(eVisa)申請方法と注意点
世界でたった一つ観光ビザを発給してこなかったサウジアラビアが、観光ビザを2019年9月27日に解禁しました。
これから未知の国サウジアラビアに足を踏み入れることができます。
この記事は、サウジアラビアの観光ビザの申請方法について2019年11月に記述したものですが、2023年11月11日にアップデートしてあります。
3年前に比べてリンク先が変更になったり、為替レートによりビザ取得料金も大幅に違ってきています。
それらについては、すでに編集してありますが、ひょっとしたらそれ以外の内容について変更がなされていない箇所があるかもしれないので、ご了承願います。
サウジアラビアの観光ビザは、1年間のマルチプルビザで90日間滞在できます
マルチプルビザとは、出たり入ったり1年間のあいだに何回でもできるということです。
2019年9月27日の観光ビザ解禁発表では、オンライン申請できる国は、日本も含め49ヶ国でしたが、
2019年11月4日のCNET Japanのニュースでは、51ヶ国に増えています。(2019年11月11日時点)
これからも増えていくことが予想されます。
2023年10月22日では、オンライン申請できる国は、63ヶ国になっています。
そして11月6日には、観光目的のeVisa制度の対象国を8カ国に拡大しました。
それらの対象国は、アルバニア、アゼルバイジャン、ジョージア、キルギスタン、モルディブ、南アフリカ、タジキスタン、ウズベキスタンです。
つまり71ヶ国になったわけですね。
今まで、海外旅行をするときにビザの申請などやったことがない人が結構多いのではないでしょうか。
日本のパスポートは、世界最強ですからビザなしでほとんどの国を旅行できますからね。
アメリカやハワイにはESTA、カナダに行くにはeTAのオンラインで申請しますが、このような記述になれていればいいですが、そうでなければ少し戸惑ってしまうと思います。
でも、安心してください、サウジアラビアの観光ビザの申請は、比較的簡単です。
eVisaを申請してビザを受け取るまでは、5分から30分の最短でできます。
最初に、やることは、オンライン申請するためにeVisaのアカウントをつくります。
そのためには、メールアドレスを取得しておく必要があります。
もしメールアドレスをお持ちでない場合は、最初に作成しておきましょう。2つのメールアドレスが必要になります。
この記事では、オンライン申請を簡単に確実に済ませることができるように説明しています。
それと合わせてアライバルビザについての説明とその方法、ビザを申請するときに必要なパスポートの期限や注意事項についても触れています。
どちらも旅行するときの目的や状況に応じて使い分けることができます。
サウジアラビアの観光ビザ申請のやり方
観光ビザの公式オンライン申請は、下のサイトからどうぞ。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
Saudi eVisa | The Official website for Tourist Visa to Saudi Arabia
サウジアラビアの観光ビザeVisaアカウントの作成の仕方
eVisaポータルサイトを開いたら『今すぐ申し込む』をクリックします
パスポートの種類、国籍の国などの項目が日本語で出てくるのでV字のちょっと下のところをクリックして該当する項目をクリックします。
その下に数字が見えます。その数字と同じ数字を箱枠に記入します。
よく見えない場合は、数字の記号の横に矢印があるのでそれをクリックすると数字を変更できます。
それが完了したら『次』をクリックします。クリックすると次の項目が現れます。
アカウント作成のために自分の名前や電話番号、メールアドレスを記載
代替メールには、もうひとつの別のメールアドレスを記入します。
秘密の質問は、万が一暗証番号を忘れたり、メールアドレスを忘れたりした場合に本人確認のために必要です。
必ず選択しなければなりません。
*は、必須項目です。
最後に登録をクリックします。
アカウントの有効化
アカウントの情報を記載して登録をクリックすると確認メールが送られてきます。
その確認メールからアカウントを有効化します。
ログインして申請手続きに入る
作成したアカウントで正式にログインします。
上の画像の右上の赤枠で囲まれたところの「ログイン」と書かれている場所をクリックします。
ログインした後に確認メールが送られてきます。
メールにある認証コードを5分以内に入力したら申請手続きに進みます。
認証コードは、間違わないようにコピペしましょう。
サウジアラビアevisaのアカウントで作成後の申請方法
いよいよここからがeVisaの申請になります。
制限時間が10分となっていますが、あわてずに記入しましょう。
万が一間に合わなかった場合でも保存できるので心配はいりません。
記入する内容は、以下の項目になります。
evisa申請に記入する個人情報
- 国籍、名前、ミドルネーム(父の名前)、苗字、性別、配偶者の有無、生年月日、出生国、出生地、職業、現在の住所(国、市)
evisa申請に記入するパスポートの基本情報と旅行計画
- パスポートに記載されている基本情報を入力する(パスポート番号、有効期限など)
- サウジアラビアへ入国する日とサウジアラビアを出国する日を記載する
- 「登録してあるメール以外で受け取りたいですか」と質問があるのでそうでなければ「いいえ」でオーケー。
- 「ビザの受け取りは、SMSよりもwhatsapp(ホワッツアップ=ラインと似たようなものでアメリカで人気のアプリ)で受け取りたいですか」と質問があるので「いいえ」でオーケー。
- サウジアラビア訪問の目的を記入(観光かイベントなど該当する項目から選択する)
- サウジアラビアの滞在場所の確認(ホテルか親戚の家かなど)
evisa申請に記入する保険の選択
- 提供されている保険会社の中から好きな保険を選択する
evisa申請の規約と条件を確認|同意書
下の該当する項目に当てはまり、納得できる場合に同意書にチェックを付ける。
- 前科がないこと
- 危険物の持ち込みはしない
- 酒や麻薬は、持ち込まない(麻薬を持ち込んだ場合は死刑になる)
- 観光ビザで仕事をしたり、巡礼をしたりしない
- サウジアラビアの文化、習慣、風習を敬い、イスラム教を侮辱したりしない
- 反体制的な行動をしない
それぞれの条件を確認したら同意書にチェックをつける
eVisa申請の記入事項の再確認
いままでeVisa申請に入力した事柄を念入りに調べて間違った記入をしていないか、パスポートの番号や電話番号、到着日時などを確認する
eVisa申請の支払い料金(2019年11月11日時点でのレートで計算)
eVisa申請に記入した入力事項が間違いがないかどうかちゃんと確認したら最後は決済になります。
支払いはクレジットカードで。
※2023年11月11日時点では、ビザ申請代金は、470.44SR(19,009円)となっています。
1SR 40.40円として計算(2023年11月11日時点)
支払い内訳(2019年11月11日時点でのレート)
サウジアラビア通貨(SR=サウジリヤル) | 日本通貨(円)1リヤルを28円とした場合 | |
ビザ申請代金 | 300SR | 8400円 |
健康保険代金 | 140SR | 3920円 |
付加価値税(VAT)5% | 22SR | 616円 |
手数料 | 8.44SR | 236円 |
合計 | 470.44SR | 13172円 |
サウジアラビアへの渡航目的が観光以外の場合でも、eVisaで申請できるの?
サウジアラビアへ観光目的でない場合は、eVisaでの申請は、できません。
東京都港区芝にある「サウジアラビアビザサービスセンター」を利用します。
商用、外交、家族訪問、巡礼、留学の場合は、以下の「サウジアラビアビザサービスセンター」で行います。
サウジアラビア ビザサービスセンター(東京)
(VFS Tasheel International Tokyo Branch)
| 〒108-0014 東京都区芝港4-9-3 芝石井ビル6F |
Tasheer サウジアラビアビザセンター東京 | https://vc.tasheer.com/home |
取扱い | 外交・公用、巡礼以外のビザで本人申請のみ。代理申請不可。 |
申請時間 | 月曜日~金曜日 10:00~16:00*要予約、本人申請 |
ビザ申請は事前に申請日を予約のうえ渡航者ご本人様により行う必要が御座います。
引用元サイト:https://foursquare.com/v/vfs-tasheel-international-tokyo-branch/527b166e498e3f8e2b4118b3
ビザサービスプラットフォーム
団体の場合(組織、学生など)
個人の場合(家族訪問など)
サウジアラビアeVisa(観光ビザオンライン申請)の申請前に注意すること
これまで、eVisaの申請の仕方を説明してきましたが、ここでは、ビザ申請前に注意してほしいことや渡航前の空港でのチェックインのときに注意してもらいたいことを書いています。
申請者の最低年齢は 18歳である
• 未成年者の申請者は保護者のことは、18歳以上の個々の必要• 適用し、パスポートの有効期限は、サウジアラビア*入るの時点で少なくとも6ヶ月間でなければならない• 拒否の場合に払い戻し不可能である。ビザ手数料は払い戻し不可です• オーバーステイ料金:サウジアラビアを出国せずにビザの有効期限が切れた場合、オーバーステイの各日に100 SAR。• 申請者の宗教は関係ありません• 二国間協定のある国訪問時のビザは、到着時にeビザまたはビザで、または領事ビザ(米国、英国、韓国、日本)で申請できます。• ビザの取得に不要な書類:o帰りのチケットo予約の宿泊施設(住所のみが必要です) )oビザのハードコピー(ソフトコピーをお勧めします)• ほとんどの場合、eビザの発行にかかる時間は5〜30分です• サウジアラビアへのフライトに搭乗する前に、すべての航空会社がビザ資格の事前確認を行います*米国市民、パスポートの有効期限後6か月の延長された有効性は申請に許可されます引用元:https://www.visitsaudi.com/en/about-evisa.html
サウジアラビアのオンラインビザ申請に際して注意しておくべきこと
- サウジアラビアのevisa申請は、18歳以上でなければなりません。
- 18歳未満は、保護者が必要です。
- 申請するパスポートの有効期限は、6ヶ月間必要です。
- オンラインevisa申請して決済が完了してからの払い戻しは、できません。
- 帰国予定を過ぎてしまった場合は、1日超過するごとに100SR(※4041円)の料金が発生します。
- ビザを申請する人の宗教は、問いません。
- 二国間協定を結んでいる国の場合は、アライバルビザの取得が可能です。
- サウジアラビアevisa申請のときに準備する必要がないもの。
※1SR 40,41円として計算(2023年11月11日時点のレート)
サウジアラビアevisa申請の際に準備する必要がないもの
- 帰りのチケット
- 宿泊施設の予約(ホテル名と住所が必要)
- ビザ申請書類
サウジアラビアeVisa申請からビザ発行までの所要時間は?
サウジアラビアeVisa申請からビザ発行までは、5分から30分です。
サウジへトランジットでアライバルビザで入国するときに必要なモノ3つとは?
サウジアラビアへトランジットでアライバルビザで入国するには、以下の3つが、必ず必要になります。
航空会社は、通常、乗客が飛行機に乗る前にビザを取得しているかどうかの確認を行います。
その際にもしアライバルビザの場合は、まだビザを取得していないので、航空会社からいろいろと質問されることになります。
そのときにあわてないように、以下の必要なものを用意しておきましょう。
- サウジで宿泊する予定のホテルの予約証明書
- サウジからの出国チケット
- 医療保険の加入証明書
3つ目の医療保険については、クレジットカード会社付帯の海外旅行保険で大丈夫です。
ドバイでトランジットしてサウジアラビアへ入国しようとしたツイッター名「辺境」さんのブログがとても参考になるので紹介します。
ドバイのチェックカウンターでジェッダ行きのチケットを購入するときに以下のようなトラブルが起こったそうです。
ドバイの空港でサウジアラビアのジェッダ行きのチケットを発券する際に、チェックインカウンターで確認されたものは3つ。①サウジ国内ホテルの予約証明書、②出国チケット、③医療保険の加入証明書。①はBooking.comのスクショを提示、②は持っていなかったが、首都でありアラビア半島東部のリャドからバーレーンまでは陸路で簡単に行けると主張し、バーレーン→ドバイのフライトチケットを提示、③はひと悶着あったが、クレジットカードの保険に付帯しているのだと主張し、空港職員含めてVisa On Arrivalに関してはみな不慣れであるため、4~5人の職員が登場し、結局15分程度のチェックインカウンターで発券完了。
引用元:サウジアラビア観光記(本編)
上のブログ記事からも分かるように、アライバルビザでサウジアラビアに旅行に行く時に、トランジットでの場合は医療保険の有無が問題になります。
幸いにも、この方は、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険に加入していたので難を逃れました。
この例からもおわかりのように是非クレジットカード付帯の海外旅行保険に加入しておくことをオススメします。
サウジアラビアへアライバルビザで入国する場合に注意することは?
サウジアラビアへオンライン申請する時間がない場合や他の国からサウジへ入国するような場合は、アライバルビザの申請を行うことになります。
ただひとつ、注意しなければならないのは、他の国からの入国の場合にその国がサウジとアライバルビザにおいて二国間協定を結んでいなければいけません。
「サウジアラビア観光記 本編」ブログを書いた「辺境」さんが、サウジアラビア空港でアライバルビザの入国に関してのトラブルも書いています。
以下にブログから抜粋したものを紹介します。
僕はiPadで必要情報を入力するよう促される。なんとハイテクな・・・!と思いつつ、秒速でパスポートに記載されている基本情報から日本の住所などの情報を入力し、その上でクレジットカードでの支払いを済ませたが、なぜかシステムエラーでリトライ。基本情報やクレジットカードの情報や二重認証のパスワードにも不備はなかったので、おかしいな?と思いながらも再度情報の入力を促されて再入力。クレジットカードの清算を含めて、再度最後まで情報を入力するも、またエラーと言われる。登録は完了しているものの、通常登録完了後に表示されるであろうビザ番号が空白になっているからエラーらしい。すでに二度もPayment手続きを済ませているため、ビザ代金は2度引き落とされてしまっていることは懸念するが、それよりも早くビザが欲しいが取れないもどかしさに苛まれる。
引用元:サウジアラビア観光記 本編(note ブログ)
この方のブログから参考にサウジアラビア空港でのアライバルビザ取得について簡単に説明します。
サウジアラビア空港の出入国管理カウンター(イミグレーション)の前に「Visa On arrival」のカウンターがあります。
そこには、4つのカウンターがあって女性の係官もいます。
アライバルビザ取得のためには、iPodに必要事項を記入するように言われます。
日本の住所やメールアドレス、ホテルの名前や住所などは、前もってメモしておくようにしましょう。
アライバルビザ申請料の決済が終わると生体認証(顔と指紋)が行われます。
この方「辺境」=(ツイッター名)さんの場合は、システムエラーがあり2回も記入したにも関わらず結局システムが回復しないまま手動でビザに必要な事項を記入し、料金も現金で支払ったそうです。そしてビザ番号は、パスポートの入国スタンプの横にボールペンで記入したそうです。
結局ビザ番号を取得するまで2時間ぐらい掛かったそうです。
以上の出来事からの教訓は、アライバルビザでの取得は、システムエラーが起こった場合は、ビザ取得までかなりの時間が必要だということを念頭においておきましょう。
またアライバルビザで入国する観光客が多い場合は、かなりの待ち時間が必要になることも知っておくべきでしょう。
終わりに
サウジアラビアのオンライン観光ビザ申請は、あなたが思っているよりも簡単に申請できます。
ビザの取得までは、ほんの5分から30分位です。
ビザ申請に記入する項目は、制限時間があるので、前もって必要な事項は、メモしておきましょう。
たとえば、日本の住所やメールアドレス、ホテルの名前や住所などが必要になります。
帰りのチケットの予約は、必要ありません。
アライバルビザでサウジアラビアへ入国するときに、注意することは、機械のシステムエラーが起きたときやアライバルビザで申請する人が多い場合ときには、時間が長くかかるということも覚えておきましょう。
またもう一つ、トランジットでアライバルビザを使用してサウジアラビアへ入国するときは、サウジ内ホテルの予約証明書、②出国チケット、③医療保険の加入証明書が、必要になるので忘れずに用意しておきましょう。
また、サウジアラビアへ他国からアライバルビザで入国する場合は、その国がサウジと二国間協定を結んでいなければならないので注意しましょう。